ブラック・ハッカー(Open Windows)

2014年のスペインのテクノスリラー映画。人気女優ジルのファンサイトを運営している青年ニックは、ある日新作映画のキャンペーンでジルと会食するチャンスを手に入れる。当日、期待に胸を躍らせながらホテルの一室で待つニックだったが、そこへコードと名乗る謎の男から「会食は中止になった」との電話を受ける。そのお詫びにと、コードはニックのPCにとあるURLを送ってくる。ニックがそのURLを開くと、それはジルを盗撮したライブ映像にリンクされていた。

PCの画面だけで映画が進む斬新な映画

今日はちょっとネタバレあります。注意!

最初から最後まで、全てが主人公のPCの画面にWebカメラや隠しカメラの映像を表示させたPOV映像^[*1]。いくつもWindowが開いているので、入ってくる情報量が多すぎて混乱するのではないか？と思ったが、観て欲しいWindowにしっかりパンされるので、わかりやすい。しかし、それなら別にPC画面じゃなくてもと言う気が…。

ストーリーのほうは、どんでん返しが数回あるのだが、私は前半のほうで大体予想できてしまってました(^^;　ネタバレっぽくて申し訳ないが書かせてもらうと、「ニックって巻き込まれただけの、ただのファンサイト運営者にしては頭が切れる」という印象を持った。でもいつ入れ替わったのかは、わからなかった。もしかしたら、あの時？ってのはありました。他にも最初から最後まで「おや？」と思う箇所がいくつかあって、最後に「あぁ、やっぱりそうきたか」とつながりが納得してしまうお話で面白いとは思いました。しかし、技術的な事やその他、細かいところにツッコミをいれだすと、リアリティに欠けるので、そういうのを求める人には向いてないのかも？

ざっくりまとめると、狂ったストーカーハッカーと自己顕示欲の強いハッカーの戦いって所でしょうか。