タクシー運転手になる前に知っておきたい話。日勤と隔勤稼げるのはどっち?

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以前書いたこの記事も参照ください。ただし不足がありますので今回、もう少し詳しく書かせてください。

【昼日勤向け】タクシー運転手になりたいあなたに会社選びで重視して欲しいポイント教えます。

2017.11.07

タクシー運転者の拘束時間について

タクシーは歩合制が多く採用されているため、稼ぐためにはなるべく多くの時間働きたいと考える方も多いようです。しかし、タクシー運転手は「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」というのが策定されているため、好きなだけ働けるわけではありません。
ref:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/040330-12.pdf

要約しますと、

日勤勤務の場合

【1ヶ月】 299時間
【1日】原則 13時間 最大16時間まで可能[*1]

隔日勤務の場合

【1ヶ月】 262時間
【2暦日】 21時間 [*2]

労使協定等で延長が可能ですが車庫待ち[*3]の特例なので、とりあえず上記で覚えてて頂いたら良いと思います。
上記を見て頂いたらおわかりいただけるでしょうが、隔日勤務のほうが時間が短くなっています。

業務になれていない頃、私はよく時間をすぎて入庫してしまい顛末書を書かされておりました。一分単位で厳しく管理されているので気をつけなければなりません。

走行距離にも制限がある!

タクシーは1日の乗務距離の最高限度が定められています。時間があまっていても、乗務距離がオーバーしてはいけません。
この制限距離は地域によってことなります。
ref:http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000008392.pdf
全部かくとややこしいので今回は大阪市域交通圏の場合。
【日勤勤務】275km
【隔日勤務】350km

これは出庫から入庫までの距離であり、実車距離ではありません。空車や回送もふくまれます。

一見、隔日勤務のほうが多く感じられますが、注意していただきたいのが、隔日勤務の場合は月の乗務回数は11~13乗務です。
13乗務とした場合、月にすると4550km。一方、日勤の場合25乗務とした場合6875kmになります。ただし、こちらは1乗務の限度が定められているので、同月内だからといって次の乗務に繰り越せるわけではありませんよ。わかりやすくするために月あたりをかいたまでです。

ちなみに、高速道路は距離の控除があって、1/4の距離で計算します。たとえば1乗務270km走行したうち、168kmは高速利用だった場合、一般道102kmと高速168kmの1/4である42kmの合計で144kmとなるので、まだまだ乗れるって事ですね♪
おおよその目安ですが、湊町から関西国際空港までが往復で94kmです。1日3回もいけばオーバーしてしまう距離ですが、高速を利用すれば問題ありません。

走行距離で考えると断然日勤のほうが有利です!

タクシーは深夜早朝割増がある!

これはご存知の方が多いと思いますが、タクシーは23時~翌朝5時まで運賃が2割増しになります。無論、同じ距離をはしった場合、運転手さんの賃金が割増されてるってことです。

制限距離と制限時間を見た場合、夜勤と昼勤では違いがありませんが、運賃割増があるぶん、夜勤のほうが有利になってます。

隔日勤務は昼と夜がある

隔日勤務は基本的に割増のない昼と割増のある夜の組み合わせです。時間で考えると割増の時間が多い夜勤のほうが理論上は稼ぎやすいという事になってます。

昼勤と隔勤を比べたらどっちがいい?

私見ですが、昼勤のほうが稼げるのでは?割増時間内の早朝に出庫し1乗務の時間は短めに乗務回数を増やせば良いのではないかな?と。ちなみに2週間に1回以内かつ1ヶ月の拘束時間及び最大拘束時間の範囲内であれば休日出勤が可能です。
ただ、隔勤も出庫時間を夕方ぐらいに調整し、コアタイムはしっかり走って客が少ない時間や割増のない時間を休憩時間に充てる等すれば、同じぐらいか、上回るかもしれません。

ただ、早朝出庫と決まっている会社が多いのも現実です。このような会社の場合は割増の恩恵をあまり受けれませんので稼げません。

えらべるなら夜勤がいいかも

タクシー会社の勤務体系、賃金体系は複雑過ぎて、どれが一番いい!とは言い難いです。通勤時間が長い場合は日勤より隔勤のほうが楽かもしれませんし、そうでなくても隔勤のほうが身体が楽という方も結構いらっしゃいます。また隔勤なのに夜勤さんより稼いでる人もいます。でも同じ会社で選択肢があるなら、私は間違いなく夜勤を選ぶかな?って感じですね。

脚注   [ + ]

1. 1ヶ月299時間なので、例えば24日勤務の場合12時間24分平均です。6時間勤務の日があってもいいわけです(会社によっては最低8時間乗務と規則が定められてる事もあります)ちなみに原則13時間なので22勤務で13時間30分乗れるわけではありません。最大16時間というのは1ヶ月に7回まで。次の乗務まで8時間以上あけなければなりません
2. 1ヶ月262時間なので13勤務の場合20時間6分って事ですね
3. 基本的に需要の少ない地方などが多い

ABOUTこの記事をかいた人

みわちん

miwachin.com管理人。大阪在住のパラレルワーカー。暇を見つけてはネタ探しでいろんなアルバイトを経験してます。現在は大阪にてタクシー運転手として奮闘中。