運転代行屋からみたタクシー業界の不思議

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【大阪タクシー情報】

昨年と同じように今年の年末年始も運転代行のお手伝いにいってきました。その時に感じたお話などを…

年末年始はタクシーが不足しているので運転代行業は忙しい!

年末年始はどこの地域もタクシーが不足しています。乗務員さんもお忙しい方が多いでしょう。またこれを読んでくださっているお客様もタクシーが捕まらなくてイライラされた方も多かったでしょう。大阪市域交通圏はとくに酷い状況だったようですが、私が2年連続でお手伝いにいっていた、タクシーでいうところの河南交通圏と河南B交通圏方面もお客さんいわく「タクシーが捕まらない!」という状況だったようです。おかげさまでたっぷりお小遣いを稼ぐ事ができました。

この時期、タクシーが捕まらないのがわかってる方は予め車に乗ってきて運転代行をお願いしてくださいます。しかし、それを予想していなかった方ももちろんいらっしゃるわけで、深夜に自宅に帰れない〜と泣いて電話してくる方もたくさんいらっしゃいました。「タクシーが捕まらないから白タクして!」との依頼です。しかし運転代行業といえ白タク行為は禁止[*1]されていますのでもちろんお断りします!ただ知識のあるお客様というのがいらっしゃるわけで…。いろいろ提案してくれます。法的に問題がなければOKします。
わたくしサイドの方からは言わないのですが、このブログには書いちゃいましょう。
もし、車がないって場合はお店の他のお客さんや店員の車に乗せて貰えばいいのですよ(笑)
同乗者を経由して降ろすのは問題ありませんし、随伴車に乗せるわけではないので白タクになりません。
またご家族の車を家までとりにいって、回送でお店までお迎えにあがるって事もする事も。私はこれを白タクもどきと呼んでますがお客様の車なので白タクではないので受けてくれるところもあります。相談してみてください。

タクシーが無いって嘘じゃない!?

年末のとある日、白タクもどきの依頼がはいりました。八尾市の南部から「タクシーが捕まらないので両親を送って欲しい」との依頼でした。車の持ち主である息子さんとご両親をお迎えにあがり、藤井寺某所までお送りさせていただき、また息子さんの自宅まで戻るというお仕事だったのですが、藤井寺駅前についてびっくり。

miwachin
空車タクシーだらけやん!!!

その後立ち寄った土師ノ里や柏原などでも空車タクシーをたくさん見かけました。

タクシー業界をしらない人にとっては「電話しても何度も断られたり出てもらえなかったのに!」不快で意味不明で腹立たしく思われたようです。

タクシー業界をご存知の方とこの地域に詳しい方はおわかりでしょうが…これ、タクシーの営業圏の問題なんですよね。

このお客様が一生懸命電話をかけていたのは、八尾地域の営業所/タクシー会社です。八尾は大阪市域交通圏なのですがこのエリアは本当にタクシーが不足していたのかもしれません。しかし、お隣の藤井寺市は河南交通圏なんですよ。
3〜4kmも離れてない所で暇を持て余しているタクシーがたくさん(本当に沢山)いるのに、その車を呼べないなんて素人意見としては悪法にしか思えない。(交通圏が決められている理由はわかってますよ。客目線としてはです)

でもね、もっと腹立たしく思ったのは、ずらずら並んでたタクシー会社です!今回は悪口なので名前は出しません(すぐわかるでしょうがw)

お客様のおかえり先は河南交通圏でありました。なので、たとえ大阪市域交通圏へお迎えにあがったとしても降車地が河南交通圏なので問題ないんですよ。なので藤井寺駅前で遊んでるタクシーを迎えによこしてもよかったのではないですか!?

お客様は大阪市域交通圏の無線室に電話をかけたそうですが「車がいない」等断れたとの事。河南交通圏に電話しても「エリアが違うから迎えにいけない」と断れたとの事。融通がきかなさすぎです。大手ならでは…ですね(ーー;小さな会社ならうまいことやってくれますよ。ただこの日は小さな会社のタクシーが台数でてなくてあまってないようでした。

無線室なんてなくしてしまえ!

わざわざ迎えにいきたい乗務員がいなかったというならまだわかるんですが、あれだけタクシーが余ってる状態だったら、ワンメーター分だけでも稼ぎたいという乗務員もいたはず。でも無線室や上の判断でお客様の取りこぼしがあったなんて知ったら私なら怒り狂ってますね。

そんなんだったらアプリ配車を導入したほうが全然ましです。アプリ配車は乗務員のデバイスに直接届きます。乗務員の判断で行くか行かないか決めれますから。

とこんなに怒ってますが、運転代行業が儲かるから別にどうでもいいんですけど…ね(笑)

おまけ

あのあたり、週末や年末年始の深夜は交通空白地といっても過言でないかもしれない。ゾンビ状態の時ありますから。なんとかならんもんなんですかね。

営業エリアについてちょこっと書いてるよ。合わせて読んでくださいね〜

ルーラルエリアの足を都会の若者がコロス。

2018.02.02

脚注   [ + ]

1. タクシーはたとえ2種免許をもっていても、認可をうけていなければ営業ができません。一部例外を除き通常は緑色の営業ナンバーをつけていますが認可をうけていない個人営業の違法タクシーは白色のナンバーをつけていることから白タクと呼ばれています。ただしオリンピック記念プレート等で認可をうけていて白色ナンバーの営業車もあります

ABOUTこの記事をかいた人

みわちん

miwachin.com管理人。大阪在住のパラレルワーカー。暇を見つけてはネタ探しでいろんなアルバイトを経験してます。現在は大阪にてタクシー運転手として奮闘中。