大阪の特定地域でタクシードライバーになるためには、「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」に合格しなければなりません。この試験は「学科科目(法令・安全・接遇)」と「地理科目」に別れています。今回は「地理科目」について紹介したいと思います。
問題の設問形式及び出題数
地理試験の見本についてはこちらにあります。PDFになっているのでさっと目を通してみてください。
正誤式の文章問題(問題1)が25問、選択肢式の文章問題(問題2)が5問、選択肢式の地図問題(問題3)が10問の合わせて40問。試験時間は60分、合格点は80%となっています。
問題はタクシー運転者地理の手引」(大阪タクシーセンター発行)の基礎編から出題されます。
出題範囲は営業区域別に3ブロックにわけられた問題と、共通問題の中から出題されます。
ブロックについては勤務予定の会社にお問い合わせください。
合格率は?
大阪タクシーセンター地理試験の合格率について調べてみましたが、正式な合格率についての資料はみつけられませんでした。ちなみにみわちんが地理試験を受けた時に17人中7人しか合格者がいなかったという話も聞きますし何度もおちてタクシー運転手になるのを諦めた方もいらっしゃいます。他方で、大阪にきて1週間の地方出身者がうかっていたり合格者が多い時もあるようなので、一概にはいえません。正式な合格者数が発表されていればいいのですが…。
おすすめの勉強方法は?
みわちんは地理試験をうけるまで「御堂筋」「勝山通り」「中央大通り」「内・中・外環」しか知りませんでした。御堂筋が一方通行だなんて…普段車で走る事がなかったので気にもとめてなかったんですよね。そんな私でも一回で合格できました。その勉強法についてです。
1 地図orスマホを片手に問題2を読む
おすすめの地図。右折禁止等も書いてます。
さて、タクシーセンターのサイトでは出題問題がDLできますよ。
【北ブロック】【中ブロック】【南ブロック】
プリントアウトができなかったりスマホやタブレット等でみるのがつらい方はタクシーセンターで問題集が発売されているので、そちらをご購入ください。
この問題集から、問題2の選択肢問題を先に勉強しちゃいましょう。
選択肢問題は道路や交差点、橋などの問題ですよね?この問題を解きながら大阪の大まかな地図全体を把握しましょう。この時、地図をちゃんと見る事をおすすめします。教材についている地図でも構いませんし、スマホでGoogle Mapを見るのもよいでしょう。ざっくりとで構いません。東西南北どのあたりにどの道路があるか、交差点の場所等を確認しながらすすめていくのがおすすめです。この時、がっつり覚えようなんて考えなくてもいいですよ。1週するだけで大丈夫です。
2 スマホを片手に問題1を解く
問題2を一通りといたら、スマホ等で問題1で出題されている施設名を検索します。この時、無理に覚えようなんてしなくて大丈夫です。
検索をすると、住所がでてきますよね?番地は不要です。地名まで確認し、地図上でどの当たりにあるのか確認しておきます。
無理に覚える必要はないですよ!これも一周するだけで十分だと思います。
問題集を見ていただくとわかると思うのですが、同じ施設が何度もでてきます。さっきも見たかも?と思いつつ調べたら「そやそや。ここや!」って感じで記憶に残りやすいと思います(^^)
3 授業をしっかりと聴く!
私が研修をうけていた時は、地理試験の勉強疲れで授業中に寝ていた方が非常に多かったです。これ、すごくもったいないと思いました。大阪のタクシーセンターの地理の授業は地理試験対策バッチリしてくださってるんですよ。
授業までに教材についている地図を白黒印刷して用意しておく事をおすすめします。授業で出てきた場所にマーカーで色を講師が教えてくださったポイントをメモしておきましょう。
私が実際にメモした地図です。
この時作った地図は無事合格し乗務をはじめた後でも役に立つことがあるので大事に保存しておくと良いですよ。カラフルな地図よりも白黒のほうが「オリジナルの地図」を作りやすいからです。
講師からきいた場所を地理の手引きにもマーカーをいれておきます。
そしてスマホで結構なので、もう一度、地図をみて、地名、道路名、近くの交差点等を確認しておきます。休憩時間に授業で出てきた部分を集中的に覚えておくといいかもしれません!
これだけで大丈夫!?
正直いうと、私は1~2はすっ飛ばして3だけしかやってません(^^; 周りを見渡すと、問題集全てを暗記しようと徹夜でがんばり、寝不足で授業を疎かにして結局落ちたって方が多くいました。
授業で教えてくださるところを集中して覚えたらよいと思います。
でも1〜2をやってると記憶への定着率は良いと思いますからおすすめします。
まとめ
これから試験をうけられる方は、先輩方から「地理試験に落ちた」と見聞きするためか、焦ってしまわれる方が多いようです。お気持ちはわかりますが、「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」は地理だけの試験ではありません。車を運転する業務でもっとも大切な法令や安全、そして客商売として大切な接遇からも出題されます。
タクシーセンターの講習で学科の時間が一番多いのはそこに重きを置いているからだと私は考えます。カーナビやスマホの普及により、現場にでて地理については困ることはあまりありません。でも法令や安全、接遇はしっかり学ばないと咄嗟な判断ができません。授業をしっかり聞いて、しっかり覚えていただきたいなと思います。
お ま け
現場にでて役に立つかもしれない!?知識です。
タクシードライバーとしてデビューしたばかりの頃、この道30年のベテランさんが私にアドバイスをしてくれました。
大阪の番地は大阪城を中心として考えるとわかりやすいんだそうです。
大阪城を0丁目と考え放射状に1丁目2丁目と大阪城から離れるにつれて数字が大きくなるというもの。
実際に地図でみて納得!
実際、業務をはじめたときにも非常にやくにたちました!