タクドラなんか嫌いだ。

頭脳迷宮はコラムにも日記にもならない雑記書いてます

私は以前から「タクドラが嫌い」とよくいってきた。
まあこれはかなり誤解される表現かもしれない。
だけど、ここでは言い訳しないでおく。

最近は良いドライバーと出会う事がふえ、以前よりは偏見を持たなくなっていた。
「意外といい人多くない?ってか増えてきた?」
そんな印象に変わってきてたんだ。

でも、今日、やっぱりタクシー運転手は嫌いだ!と思う出来事があった。

私は今日、乗務中に警察を呼ばざるを得ない状況になった。
詳しい事については、念のため今は書かないでおく。
相手が相手だったので揚げ足とられたくないのだ。

ヤクザともチンピラとも言えぬ鬼畜な客を乗せてしまい、警察を呼ばざるを得ない状況におちいった。

「怖くて安全な運転ができませんので停車させて頂きます」

そう伝えて、SOSスイッチをいれ、人通りも車の通りも多い道路に停車し警察の到着を待つ事にした。

警察の到着には時間がかかる。
だから、まわりに迷惑にならぬよう、また渋滞などを引き起こさぬよう「違法付け待ち」をしている黒行灯イエローのタクシーの前に適度な…、そうですね、このタクシーが抜け出すには充分な車間距離をあけて停車した。

私としては恐怖に震えながらも周りに最大限に気を使ったつもりだった。

だけど、その努力も無駄だった。

客がカメラを回しながら私を煽るような発言を始めた頃、違法付け待ちをしていたタクシー運転手がスーパーサインを覗きにきた。

SOSと表示されてるであろうスーパーサインをみて、この運転手はどんな反応をするんだろうか?と目でおった。

初老の白髪頭のその運転手は、スーパーサインを見た後に自分の車に戻り私の車のすぐ後ろまで移動させクラクションを思い切り鳴らした。

よく見るといつの間にか、お客さんが乗っていたそのタクシーはそこから出たいようだった。

いやいや…なんで?車間距離とってたんだからでれたでしょう?バックすればよいでしょ?

混乱して固まってしまった私に痺れを切らしたのか運転手が降りてきて、窓をバンバン叩いてきた。

「はよどけや!」

「すみません。警察の到着をまってるので動けません」

踏切と交差点があるからこれ以上前にはいけないのだ。どうしたらよいわけ?

「そんなもんわかっとるわ!」

運転手はそれでも動けという。仕方ないので10cm程、ほんの10cm程だけ前に移動させた。

するとそのタクシー運転手は

「ほんまバカな女やで…なぁ?」

と私の車に乗ってる客に笑いながら語りかけた後、自分の車に戻り出て行った。

私は大粒の涙がこぼれ落ちた。
同業者だから理解してくれるであろうという期待なんてもってはいけない。
同業者だから助けてくれるとも限らない。
同業者でも、彼らにとっては知らない女。
知らない赤の他人が震えていようが関係ないのだ。

この運転手にとって私は、自分の商売を邪魔してるだけの存在でしかないのだ。

タクシー運転手の全てがこのような反応するとは思えない。
何かしら助けようとしてくれる人のほうが多いと思う。
そんなのわかってる。

でも、たった一度のコレだけで「私はやっぱりタクドラが嫌いだ」と思ってしまった。

毎朝世話をやいてくれる同じ会社のお爺ちゃんドライバーの笑顔も忘れ、タクドラなんて…と思ってしまった。

きっとこれを読んだ何人かの人は「ざまあw」と笑ってるだろう。そこもまた、嫌いな部分なのだ。