GIDとして生きる 03

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「GIDとして生きる」カテゴリーの記事はGIDのしむこれさんに書いて頂いた記事です。詳しくは「はじめに」をご覧ください。

#03

こんにちは、しむこれです。今回は私が経験した転職活動での面接についてお話したいと思います。
現時点での転職回数は10回ですが、20代後半にしてこの回数は比較的多いほうだと自覚しています。その場所での面接官からはもちろんのこと、友人知人や両親からも多すぎると言われています。その要因のひとつに派遣での就業期間が大半を占めているためです。一つの企業で長く働き、役職を上げることよりも、ピンポイントでその仕事に専念することでスキルを磨くほうが大切だと考えるようになりました。父が自営業であり、まさに「手に職」で生きてきた人間でありその影響もあったかもしれません。
女性として働くために、どうやって転職するのがベストなのかを友人や知人にも相談したこともありました。相談に乗ってくれた方のほとんどは、GIDであることを隠し通したうえで、確実に採用される道を選んで、働くうちに徐々にカミングアウトすべきとの回答でした。しかし私は面接で自分の本来の姿を隠すやり方をどうしても受け入れることができず、派遣元のコーディネーターにすべて伝えてほしいと要請したうえで、それで問題がないなら面接に行く、という流れで進めました。このやり方だと募集枠を狭めてしまい、なかなか採用が決まらないのは事実です。しかし人生の大半を過ごすことになる職場選びは決して妥協すべきではないという考えが頭から離れませんでした。アポ取りでは「20代後半で実務経験5年程度の男性のエンジニアが居ます。病院から診断を受けており女性として就業を希望されています」といった内容で採用担当者と話し合ってもらいました。すんなり面接に進むものもあれば、採用実績がないという理由で断わられるもの、客先へ行く場合のみ男装スーツで行くという条件付きのものの3つが大半でした。私の場合ですが、肝心の面接では単にこれまでの経歴やできることできないこと、業務内容などを確認する、ごく普通の対応でした。どの企業に対し面接へ行ってもGIDに関して深く言及されることはなく、面接のアポ取りが重要なウエイトを占めるようで、そこで就業可否が判断されるようでした。女性として働くことに対して質問は特にされませんでした。パス率ももちろん重要ですが、受け入れてくれる企業を探すことができれば、結局はスキルや問題解決能力が採用可否の分かれ目になるということを改めて感じました。今回の経験をもとに引き続き転職活動をすすめていければと考えています。

次回は私なりに考えた就職対策についてお話できればと考えております。次回もお楽しみに。

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