以前、配車アプリ開発者に伝えたいことを記事にしました。
このときも「二度と取らない」と言いましたが(笑)会社を移籍したのをきっかけに、またはじめてたんです。
嫌な思い出ってのはすぐに忘れてしまうタイプなので、良いことばかり思い出してたんですね。
新しい会社の幹部に配車アプリを推しまくり、導入してもらい、社内普及活動をやってました。
使い方がわからない乗務員のためにレクチャーしたり配車アプリの素晴らしさを伝えて使用を促してきました。
私はタクシー乗る前はIT系の技術者でした。
90年代初頭からアルバイトでWeb製作をはじめ、そこからPG、IT系インストラクター、IT系コンサル、IT企業の営業と、企業にイントラ構築を推進したりしてました。配車アプリの推進はあの頃の企業事務処理の過渡期を思い出してすごくワクワクしてたんです。でももうやめたやめた!
真面目な人ほど馬鹿をみる。だからバカバカしくてやってらんない
最近、配車アプリでお迎えにあがったら、怒られることが増えました。
私がなにかやらかしたのなら、謝罪します。しまくります。
でも、私に全く落ち度がないことばかりで怒られる。やってらんないんです。
ってことで、どんなことがあったのか事例2つの紹介を…
【1】30分もまたされた!と怒り狂う客
受諾後すぐに「急いでます」とメッセージを送ってきた利用客。こういうお客さんは苦手なんだけど、受けたからにはなるべく迅速に到着しようとかっとばし、信号待ちふくめて3分で迎車地に到着したときのこと。我ながらよくやった!と自画自賛してニコニコとご乗車をお待ちしていたのですが…
お客様の第一声がこれだったのです。
お話を伺うと、配車依頼をかけてから軽く30分以上もかかっており、待ち合わせの時間に間に合わないとのことでした。
しかし、私は受諾後3分程度で到着しています。10分以上かかったのなら心からお詫びいたしますが、そうではありません。
謝罪しつつ詳しく聞いてみたところ……
何度かマッチングをしているがすぐにキャンセルになってまた探し始めて時間がかかった。
ようは、受諾後にキャンセルするアホ運転手が多くて配車されるまでに時間がかかってしまったようだ。
「客は簡単にキャンセルできるんだから運転手もキャンセルしてもいいだろ!」
とブログでぬかしてた犬inタクシーグループのみなさん、読んでますか?
あなた方のようなクズ運転手集団のせいで、我々真面目なドライバーがこんな目にあってるんですよ〜
このときのキャンセルしまくりも赤いプリウスだったそうなので、そういうことなんでしょうね。
ちなみに、私も配車アプリをプライベートで使用するのですが、乗務員キャンセルをやるのはほとんどあちらのグループの方です。本当、客としても迷惑かけられてます。
さて、このお客様には違う会社であることや、そういうクレームは配車アプリのカスタマーに直接つたえるか、マッチング後キャンセルされる前に即スクショして「タクセンにでも通報してください」とアドバイスし、なんとか怒りを沈めていただいたのですが、もっと驚くべき事実をきかされました。
どこの会社とはいいませんが、あそこですね。。。ははははは
あー言っちゃった(笑)でも、運転手の質と客の質って相関関係にある気がするんだよね。運転手の質が悪すぎるから客もそうなっちゃう。この話だとそう感じませんか?
【2】迎車ルートをじっと見つめてる客
道路交通法施行令が改正されて令和元年12月から、ながら運転が厳罰化かされました。そのため、配車アプリのデバイス操作に慎重になっているドライバーさんも多いのではないでしょうか?
私の場合は基本的に信号待ちでうけるか、第一車線を走ってるときにしか受けないようにしています。なるべく最短ルートでお迎えにあがるため、しっかりと迎車地の確認をするためです。
受付したら、まず路肩にとめてからタブレットの操作をして迎車地の確認とルートをしっかり確認します。
先日もそのようにしたところ、停車した交差点を右折するルートが表示されていました。
場所は中央大通り。私は左折レーンにいました。片側4車線の道路です。当然ながらそこから右折はできません。
自前のカーナビとにらめっこして、左折後すぐにUターンをすることにしました。そこからは最短距離を考えつつ到着しました。
到着したのは8分後。利用客は私の到着をじっとじっとまっててくださいました。ありがたい。
しかし到着ボタンを押す前に利用客がはしってきて私にいいました。
エクスキューズする間もなくキャンセルされました。
あとで別のお客様から聞いたのですが、迎車時に実車ボタンを押してお迎えにあがる会社が多く存在するらしい。それってありえないと思ったんだけど実在するとのこと。また、スリップ制のところでもパンパンに走ってからくるタクシーも多いらしく、お客さんが迎車時の遠回りに過敏になっているらしい。
迎車料金をとるのは悪とはいわない。とればいいと思いますが、そういういやらしいことを乗務員にさせてる会社が多いので、少しの遠回りも許されなくなってきているのですね。うちの会社は迎車料金無料です。迎車料金無料なのに怒られるのはたまったもんじゃない。
最後に受けた日
アプリについてる帰庫モードが全く使い物にならない!のが面白くて検証する日々が続いてました。
あの日も帰庫モードにして1回目が終了し、降車地で即受諾しました。下記画像の黒色Y地点で受付です。(タップすると大きく表示されますよ)
迎車地は赤色A地点。
大阪の方はすぐわかると思いますが、一方通行なので、東側Y地点から向かうのには、黒色矢印のルートのように、一旦西側の御堂筋までいき、その後南下し、また東に戻らなければなりません。青色B地点なら南行一方通行なのでもっと早くいけるのにな〜とぼんやり思いながらピンク色Zの交差点を通過中乗車地の変更依頼が届きました。変更されたのは青色B地点です。ありがたかったのですが、変更がおそすぎた。
交差点通過中、前方と左右に歩行者が接近しており、危険なのでタブレットを確認できませんでした。交差点をわたったところでようやくタブレットの操作をし、変更された乗車地を確認できたのですが、もう遅いです。仕方ないので最初と同じルートで進行していたところ、利用客からメッセージが…
一旦停車させ、一方通行である旨を送りました。
返事はなかったのですが迎車地へ到着すると、前方からすさまじい形相で利用客が近づいてきて開口一番
一方通行であることや、GPSのズレや変更依頼をだしてこちらに届くまでのタイムラグについて丁寧に丁寧に辛抱強く説明しても全く聞いてくださいません。利用客の怒りは収まりませんでした。キャンセルについても仕方がないと割り切ってましたが、オペレーターキャンセルをしたあとに一向におりる気配もなく
キャンセル料は私からはとれないし、あとはカスタマーに処理して貰ってほしいと伝えたが、お客さんの罵倒はとまりません。
こちらに否がないのに人格否定されたことやキャンセル後も降りてくれないことに辛抱強い私の堪忍袋が切れました。
あーやっちゃいました・・・。いっちゃいけないセリフ。
当然カスタマーには怒鳴られたと報告していた模様です。
私、やる資格ありませんわ。ホンマに。とらないと決めたんじゃなくて、もう取れないに近いかな(汗)
すっきりしましたけどね。
冷静になっておもったこと
現在の配車アプリっていろんなタクシー会社が綯交じってる状態。
タクシー会社のレベルの差の問題もそうだけど、料金体系も異なるし、運転手の質もかなり異なる。
もともとは良いお客さんだった方も悪い運転手にあたったら、モンスタークレーマー化してしまってる気がしてならない。
逆もあって、良い運転手が最悪な客にあたって擦れていってしまったり。
どちらも排除していけば問題が深刻化することはないのだけれど、それがないから、両方の質がひどくなるばかり。
こうなってしまっては、もうどうにもならなくなるよね。
早く対策しないと後戻りできなくなっちゃうよ。
利用客につたえたいこと
私達は人間です。それに迎車時は運転をしています。タブレットをじっとみつめているわけにもいかないし、瞬時に動作できるわけでもありません。というかしてはいけません。事故の元ですから。
機械のようには動けないんです。
それに感情だってもってます。
配車アプリは便利なのかもしれないけど、向かっているのは自動運転のタクシーじゃないことは忘れないでください。
ってことで、かなりの乱文な上にまとまりのない文章になりましたが配車アプリはしない!と決めた報告でした。ではまた。ごきげんよう。
追記
これを書いた後に気がついたんですが
長堀通りに一度でた後に三休橋でUターンしたら1番最短でいけたんですね。
まあ、あとの祭ですけど。でも故意に遠回りしたわけでもないんですけど。
日々勉強です。反省。