タクシーの営業区域、テリトリーは知ってる?-求人広告では教えてくれない話-

タクシーの営業区域は域内でのタクシーの需給量を調整する目的をもって法律で決まってる事については以前触れたことがありますし、すでにご存知の方も多いでしょう。
大阪市域交通圏は「大阪市、堺市(美原区除く)、豊中市、吹田市、守口市、八尾市、門真市、東大阪市」となっています。大阪市域交通圏に所在を置くタクシー事業所は、他のエリアで営業がすることができません。八尾市にある会社でもお隣の柏原市では営業できないんです。ただし営業エリア内でご乗車いただき、他のエリアで降ろす事、またはその逆も可能です。八尾でご乗車いただき柏原市で降ろす事はできますし、美原区でご乗車いただき堺市中区が着地なら問題ありません。
しかし、これは法令上の問題。会社ごとのルールが厳しいところもあります。今回は業界を全くしらない方が転職支援サイトを通して失敗した例の紹介です。

友人の営業所選びの失敗

昨年、私の友人が、とあるタクシー会社の大阪市内の営業所に就職しました。彼女の自宅は八尾市です。彼女は毎日40分かけて原付で通勤しています。沿線の関係で電車での移動は大変なので仕方なく原付通勤ですが、雨の日はとても大変なようです。私はなぜ彼女に自宅近くの営業所に就職しなかったのか聞きました。

Kちゃん
え?だって八尾だと大阪市内の営業できないんでしょ?

どうやら転職支援サイトでそう聞いたようです。仲介屋の無知っぷりにあきれました(ーー;

Kちゃんは、八尾市内の営業所の場合は営業区域が八尾市と東大阪市メインであり無線仕事が多く、大阪市内は走れないと聞いたというのです。八尾でも大阪市内を流せるなら自宅から近いほうがよかった!といいます。
どうしてこのような間違いがおきたのでしょう?

会社によっては営業所ごとのエリアを決めているところもある!

大阪市域交通圏内のほとんどのタクシー事業者では乗務員自身が好きな地域で自由に営業をしてもいいんです。八尾の営業所所属のドライバーが堺を好んで流していようが門真を中心に待機していようが特に問題はありません。でも実はそうでない会社も存在します。例えば有名所でしたら、近鉄タクシーさんなどが営業所ごとにエリアを決めているようですね。

近鉄タクシーさんの場合、大阪市内中心部、上本町や天王寺、ミナミなどを走ってるのは上本町にある大阪総合営業所のタクシーなんだそうです。

私が住む東大阪で配車依頼をした場合だと東大阪市の宝持にある東大阪総合営業所のタクシーがきてくださいます。

私の住んでいる地域はタクシーをお願いしても車がないといわれて来てくださる会社は少ないのですが、近鉄さんの場合は90%以上の確率で来てくださいます。これはすべてのタクシーを大阪市内へ行かせる事なく、営業所ごとに担当エリアを決めた地域密着型だからできる事なんですね。利用者側にとっては大変ありがたい事ですね。
近鉄さん以外でも、地域密着型で駅周辺での待機を義務付け、地元の足を守ってくださってるタクシー会社さんは数社あります。
転職支援サイトの方はこの知識が強く残っていたのかもしれませんね。

利用者にとってはありがたいけど乗務員にとってはどうなの?

自分が好きな所を流したい!とか稼げるのはやっぱり大阪市内でしょ?との先輩乗務員の声がよく聞かれるためか、地域密着型の会社や営業所をさける方も多いようです。

地域密着型の場合、駅の待機や無線仕事が多いので好きなように営業ができないデメリットはあるようですが、逆にバリバリ流して自分でお客様を探すのが苦手な人にとっては楽で良いとも聞きます。収入面についても特別少ないという事もなく大阪市内を流しているドライバーの平均ぐらいは貰っていました。驚いたのは昼日勤の女性。月に60万の売上をあげる人が数名いらっしいました。大阪市内を流してる昼日勤さんとかわらないんですよ。むしろ少し多いぐらい?
空車タクシーがあふれかえって殺伐とした雰囲気の大阪市内中心部で、高い事故リスクを抱えながら血眼になってお客様を探すよりも、のんびりと待機仕事するのも悪くないかもしれませんね。

まとめ

営業エリアは会社によって違うのでしっかり確認する事!
自分がどんな仕事をしたいか決めてから会社を選ぼうね!