運転代行業とタクシー会社はコラボできないのだろうか?

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運転代行業とは、飲酒などの理由で自動車の運転ができなくなった者の代わりに運転するサービス。飲酒などの他に免許不携帯で警察に捕まった方の車を運転してかえったり、運転中に体調が悪くなった方などの車を運転する事もたまにあります。一部の地方都市をのぞいては随伴車を運転し客車を追いかける人と、二種免許をもっていて客車を運転する人のペアでお仕事をする。

運転代行のアルバイトを1年間してみた

普通二種免許を取得したさいに、教習所の教官が「タクシーがしんどくなったら、運転代行もできるんやで。だからがんばりや!」と励ましてくださった事があった。運転代行のお仕事は知っていたけれど、二種免許が必要とは知らなかった当時の私は「わざわざ二種免許とってタクシーにいかず運転代行を選ぶのはなんでだろう?待遇がいいのかしら?どんなシステムなんだろう?」と気になった。それからしばらくして、私は最初に働き始めたタクシー会社をやめることになり、次の転職先を見つけるまでの繋ぎとして運転代行のアルバイトをはじめた。気になったらバイトしてみるのが私なのです。

ありがたい事に、運転代行はほとんどの会社が「副業可」である。専業にされている方もいるが、代行とは別に仕事を持っている人が多く、週に1日だけとか休日前だとか昼間の仕事が終わってからの3時間だけだとか、自営業者で店が暇な時期だけとか、小遣いが足りないから一週間だけとか様々な働き方がある。

繋ぎとして働くはずが、1年間もずるずると何度かバイトにいってしまいました。

どんな人達が働いている?

随伴車ドライバーについては書ききれないので省かせてもらいます。

二種免許のドライバーさんは意外にもバスの運転士さんが多くいました。Twitterなどのバス運転士アカウントを見ていても「代行バイトしていた」と言ってる方が多くいらっしゃるのがわかると思います。

バスの運転士といっても、路線バスの運転士さんは少なく、観光バスや貸切バス朝夕だけの送迎バスなどの運転士さんなどです。中休みの時間が長くその間に仮眠がとれる。だけど給料が安いという理由で働きに来られる方が多くいました。もちろん会社には内緒なんでしょうけれど。

他の職業ドライバーといえば、タクシー運転手さん。こちらも本当はNGなんですが会社に内緒で来られているんでしょう。昼勤の運転手が最も多く、次に隔勤で明番公休がセットの時などに出てこられます。また有給中に来られる方もいらっしゃいました。いろんな代行会社でバイトをしていると、顔見知りのタクシー運転手さんに逢う事があるので笑っちゃいます。

その他にも代行専属で二種免許を取られた方がいたり、自営業者で代行バイトをするために二種免許を取得したと言う方、タクシーを目指したが地理試験にうからなくて諦めて代行にきたという女性もいたり多様です。

ちなみに大手の運転代行会社はバイトではなく社員さんなので専属の方がほとんどです。

運転代行をタクシー運転手養成所にできないものか?

運転代行のアルバイトをしていたりタクシーブログを開設していると、いろんな方から「タクシー運転手になりたいんだけど」と相談をうけます。その中では、現在普通一種免許を取得して3年未満だからまだ二種が取れないという方もいらっしゃいますが、中には普通一種すら持っていない方もいるのです。

普通一種すらもってないなら話にならないと思ってしまうんですが、最近は自動車の免許をとる若者が減ってきているのも事実で、元々興味がない人もいますが、取りたくても経済的に厳しいニートさんなどもいたりします。なんとかやりくりして取ったとしても運転するお仕事につけるか?といえば難しく、運送業などしか働き口がないため、女性などはためらってしまうようです。そこでいつも私がアドバイスするのが「運転代行のバイト」なんです。

運転代行の随伴車には二種免許は必要ありません。ですから、一種の免許を取得さえすればとりあえずは大丈夫です。私がバイトをしていた代行会社でも免許をとったばかりの高卒の18歳の男の子を採用した事がありました。普段なら採用はしないのですが、社長の知り合いの子ということもあり、その方は3年後に運転代行の二種をしてもらうための養成のようなもので採用されました。

免許取得後にすぐに一人で運転させるわけにも行きませんから、客車に乗る二種と普段は電話の受付をしているオペレーターの社長の3人で乗ってもらい運転になれてもらいました。人にもよりますが3ヶ月もすれば随伴車として任せられるようになります。

代行経験を経てからタクシー運転手になった人。

先に述べた男性は先の長い話なので、これからどうなるのかはわかりません。しかし実際に随伴車からタクシー運転手に転職された方がいらっしゃいます。

私が知り合った時は、随伴車の経験が4年目で27歳の男性でした。IT企業で働いていたが会社に適合できず長く鬱病を患っていた方です。社会復帰のために運転代行のアルバイトをはじめたそうです。免許はもっているものの車は所有しておらずペーパードライバーだったようです。

運転代行で4年もアルバイトをしていると、運転になれるのもそうですが地理にも詳しくなります。タクシーと違いお迎え先はお店が多く、送り先はお客様のご自宅です。住宅街の細い路地なども番地をいっただけで大凡わかってくれます。新人の随伴さんとペアを組んだ時は私が道案内をすることも多かったのですが、ベテランさんにはこちらが教わる事のほうが多いです。

この方はタクシーに転職をすると決めてから、自動車教習所のポイント講習を1度受け、技能試験は門真試験場のいわゆる一発試験に挑戦。3回目で無事、二種免許を取得されました。教習所に通うよりお安くすみ、二種免許を持っているのでタクシー会社にも就職しやすかったようです。

運転代行業の経験を経てからタクシーに乗るメリット

 運転代行業をしていると嫌でも道を覚えます。最初は知らなくても横に常に二種のドライバーが乗ってますので教えてもらえますし、ナビも使えます。1年も続ければタクセンの地理試験もなんなくクリアできるまで覚えられます。
 お客様がいる場所が自然とわかってきます。私はタクシー経験があるためかどうしてもそのような目線で見てしまいます。バイトの度に新しい発見がありました。代行はタクシーと違って客を探すために自らの考えで車を走らせるのではなく、お客様に呼ばれた場所にむかいお客様が指定した道を走ります。そのため、タクシーでは走ることが少ないであろう場所へよく行きます。いろんなところを走っていると、お客様がいるのにタクシーが不足している場所をよく目にします。たまにタクシーと間違われて手をあげられることも(^^; 1年も続ければ、タクシーが不足している時間帯や場所が予想できるようになります。

この2点はタクシー運転手になるための心理的ハードルを低くしてくれると思うんです。道を知らないから不安。自分で客を探せるのか?そういった心理的ハードルが低くなれば入りやすくもなるし、実際に乗務をはじめた際も即戦力になるかもしれません。先に書いた代行からタクシー運転手になった方も、初月からかなりの営収をあげたと聞いています。

若年層の囲い込み

タクシー乗務員求人広告には必ずといっていいほど「普通免許(取得後3年以上)」と書かれています。二種免許取得免許の取得条件が3年以上ですから仕方がないのですが、これがネックになっている人も多いのではないかと思います。

就職を希望する若者、例えば高卒などの新卒、大学生などが求人票を見ていてタクシー乗務員の求人に目がとまったとしますよね。そこで「普通免許(取得後3年以上)」という条件を見たらどうでしょう?あとX年まてばタクシー運転手になれるのか?なんて思う人なんて稀でしょう。すぐに他の職に目がいきタクシー乗務員の求人の事なんて忘れてしまいます。

しかし、条件にそれがなかったらどうでしょう? 自分も対象者になるとわかれば関心をもつ若者は今よりは増えるとのではないでしょうか?

タクシー業界も高齢化がすすみ、数年後には深刻な人手不足が懸念されます。それらを打破するためには、条件を満たした人ではなく満たさない人にも視野を広げていく必要があると思います。

運転代行業と協力し合えばいいのに

運転代行業界を取り巻く環境は年々厳しくなり経営難が続き廃業を余儀なくされる会社も多いとききます。経営難が続いていながらも存続している会社は、母体が運送業であったり不動産屋、建築業などのオーナー企業があり、赤字対策のために運営している会社なども…。儲かる商売ではないのであまり開業はおすすめしたくはないのです。しかし「タクシー乗務員養成所」と割り切ってお互い強力し合えばお互い道が開けるんではないかと考えています。タクシー会社のノウハウも運転代行業のノウハウも互いに役立つものも多いですからね。お互いライバルだと嫌い合っている業界ではありますが、Win-Winな関係が築けばいいのですけれどね。

miwachin
細かいことは今後の商売に影響でるからだまっとく

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みわちん

miwachin.com管理人。大阪在住のパラレルワーカー。暇を見つけてはネタ探しでいろんなアルバイトを経験してます。現在は大阪にてタクシー運転手として奮闘中。