ホリエモンさん、私も本当はタクシー運転手が大嫌いです。

先日、ホリエモンこと堀江貴文氏がツイッターでタクシー運転手への怒りを露わにしたつぶやきを行い物議を醸していた。タクシーコラムライターのみわちんとしましては(いつからだよ)この件に関して触れずにスルーするわけにはいかないでしょう。

乗車拒否は違法だからな!

ホリエモンは2018年7月20日未明、都内某所でタクシーに乗るために流しのタクシーを拾おうと何らかの合図を送ったようなのだが、ホリエモンを一瞥した途端タクシー運転手は「回送」に切り替えてしまったようだ。

「俺が手を挙げた瞬間に回送にしやがったクソタクシー笑」とタクシーを斜め前方から撮影した写真を添えて運転手を晒し上げ「乗車拒否は違法だからな」「わりとゆっくりなスピードで空車で走りこんで来て」「明らかに手を挙げてから回送にしやがった」などと投稿。客(自分)の姿を確認して意図的に「回送」に切り替えたのは明白だとツイッターで主張。

現役タクシー運転手たちの間では、この件が乗車拒否あたるかどうかの議論が白熱していた。

しかし、私はそんな話はどうでもよく、言いたいことがある。

私だって、相手がホリエモンならスルーするよ!

だって、ホリエモンは普段からタクシーディスりすぎやん。タクシーのことが嫌いでしょ?うっかり乗せてしまったら重箱の隅を楊枝でほじくりながらスマホ片手に動画撮影されそうやもん!

今回だって、乗車拒否したドライバーをすばやく撮影できたのも「タクシー運転手いじめしたろ」とタクシー運転手がヘマをやらかすのを今か今かとスマホ片手に待ち構えていたんでは?とつい穿った見方をしてしまったよ。

またホリエモンはこの乗車拒否の件以外にも7月27日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」にてタクシー運転手が走行ルートを確認することにも言及。「六本木から西麻布に行くのにルートなんか1つしかねえだろ!」とツッコミを入れたそうだよ。

どんだけタクシーが嫌いなんだよっ

タクシー批判はホリエモン以外にも…

直近だと、フィギュアスケーター浅田真央さんが7月18日放送の日本テレビPON!にて「タクシーに遠回りされた」と激怒したエピソードを明かしていた。他にもタクシー運転手への不満を露わにする著名人は少なくない。

私だってタクシーにひどい目にあってるからね!

この件を受けて、著名人じゃない一般人でもタクシー遠回りされた!などの声がツイッターなどで多く溢れていた。この私だって、何度も嫌な目にあってきていて、ツイッターやブログ等で繰り返し伝えている通りである。被害に遭う人が多くいるから、ホリエモンや浅田真央さんのタクシー批判に同調したり関心を寄せる人も多く話題になるのでしょうね。

タクシー運転手の質は悪い?でも昔よりはマシなはず?

しかしなぜタクシー運転手ってこんなに嫌われてるの?昔からこうだったんだろうか?ちょっと気になり調べてみると半世紀以上も前にさかのぼりました。

時代は1950年代の日本の高度経済成長期。この頃から大阪や東京などでは人口急増、都市の膨張などにともないタクシー需要が大幅に増大しました。しかし日本の急速なモータリゼーションの発達にはおいつけずタクシー運転手は確保難。そのためタクシーの供給不足が生じ、乗車拒否や不当運賃請求をする「雲助タクシー」や「神風タクシー」と呼ばれる粗暴運転のタクシーなどが急増。その他違法行為が多発、事故なども増え国会でとりあげられる程の社会問題になったようです。

この時代は白タクが多かったって聞いたことがある!

しかし、こうした事態に対処するため、旧運輸省(現国土交通省)は1969年、昭和44年8月に「大都市におけるタクシーサービスの改善対策」を策定、各陸運局へ通達しました。

その対策の骨子の中に「東京、大阪にそれぞれタクシー近代化センターを設立し、タクシー・サービスの改善に関する対策を総合的に実施する中核機関にする」とあります。
ref:http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/shouwa44/ind040401/002.html

タクシー近代化センター(以下タクセン)は適正化事業としてタクシー運転者の指導や研修なども行ってくれています。大阪や東京などではタクセンで接遇などの研修を受け、地理や法令などの試験に合格し乗務員証を発行してもらわなければタクシー運転手になれません!私も大阪のタクシーセンター(公益財団法人大阪タクシーセンター)で研修を受けました。

タクセンで学んだことをみんな守ってるとは言い難いけど…

私はこのタクセンの研修にて「走行ルートを確認を必ず行う」ように指導を受けました。これは先述した浅田真央さんのように「遠回りした!」といったトラブルを未然に防ぐためです。

指定通りのルート走ったやん。遠回り言われてもしらんがな…

わざわざ遠回りをしたり道を間違えて高額な運賃を請求する悪徳運転手がいたり、そうでなくてもお客様との認識の違いからトラブルになったりするのは日常茶飯事。タクシー運転手はイチャモンつけられないために お客様の不安、不満が少しでも減るように努めて「ルート確認」などを行ってます。また一般の方も「タクシーはわざと遠回りして不当な運賃を請求するもの」と端から疑っている人も多いでしょう。だからこそルート確認を行ったほうがいいのです。ルート確認はお客様のため、運転手に遠回りさせないためでもあります。それなのにルート確認をするのがうざったいとは、それダブルバインドっぽくない?

どないせーいうねん!

きっと私もホリエモンをみたら乗車拒否するやろなあ。(もうタクシー運転手じゃないけど)

タクシー運転手も人間なのです

私もタクシー業界に入るまではタクシーが大嫌いでした。しかしとある事がきっかけで少しでも安心して乗れるタクシーが増えたらいいなとこの業界へ飛び込んできました。

少しの間しかタクシー運転手は経験できませんでしたが「汚れた運転手にはなるまい」と固く誓い、努力してきたつもりです。
しかしどんなにキレイでいようと思っても、毎日のように汚物を投げつけられていたら人は汚れていくものです。

ど底辺だと蔑まれ、言葉の通じないモンスタークレーマーにいちゃもんをつけられ、運賃踏み倒しやひどいときには暴行を受け、女性ならセクハラなどもある。自分がやらかした事でもないのに同業の失態ってだけで批判を浴びる。他のドライバーから煙たがられ発進したくても割り込みさせてもらえず客から怒鳴られることも多い。

メンタルが強い人なら乗り越えられるでしょう。しかしタクシー運転手は人生のどこかでちょっと躓いてしまった方も多く、脆くて崩れやすい人がたくさん……。この私もそうです。続けられないぐらいダメージをうけました。また鬱病を患いながらも乗務している人もいるし、客からのモラハラで病んでしまって辞めてしまう人も少なくない。

客に舐められまいと横暴になって行くドライバーも多いでしょう。みなさんが毛嫌いするタクシー運転手はほとんどこれだと(勝手に)思ってます。でもそういう人ばかりじゃない。

メンタルが強くない運転手が、ホリエモンのように「自分たちを嫌ってる人」を見たとき、つい逃げたくなる気持ちわかりませんか?
私はセクハラを受けた後しばらくは、セクハラをしてきた客と容姿が似た人から手が挙がったら、気づかなかったフリをしてしまった事が何度もあります。乗車拒否はいけないとわかっていても反射的にスルーしてしまうんです。それではいけない、タクシーの評価を落としてしまうと結局乗務を降りてしまったのですけれど……。

真面目な運転手だと「嫌だな」と感じてもスルーせずご乗車いただき、きちんと決められた手順通りにお仕事をこなそうとするでしょうね。しかし真面目にきっちりやってても「ルート確認する運転手って馬鹿なん?」なんて言われたら、本当に遣る瀬無い気持ちになりますよ。

まあホリエモンは「あのさ、俺が俺って暗い中でわかるわけないやん。老眼のおっさんやで」言うてたらしいけどさ……視力ないと免許の更新でけへんがな

ホリエモンはなんでそんなにタクシーいじめするん?

ホリエモンさん、あなたタクシーが大嫌いでしょう?なんでそんなにタクシーの文句ばっかり言うてるん?もしかして、Uberのアンバサダーなのが理由なんですか?
ref:http://horiemon.com/21556/

それならわかりやすくてええんですが、本人は「別にタクシー嫌いじゃない」「困ってるだけ」らしいんで言わせてもらいたいんですけど……

タクシー運転手はナビも使いこなせないとディスる前に、ITバブル時代の寵児と言われてるホリエモンさん、なんでスマホの配車アプリ使うなり、電話で配車依頼かけるなりしないんですか?ホリエモンからの配車依頼となったら、タクシー会社も”使えるドライバー”をよこしてくれるでしょうに。もしかして手元にあるスマホを使いこなせてなくてタクシー呼べないんですか?なんだったら、納得できる配車アプリ開発してくれてもええんやで(^ー^* )フフ♪

おまけ

プライバシーの問題があるのでお名前はかけませんが、タクシー運転手達が奪い合って乗せたがる人というのは多くいる。
その人たちからは不思議とタクシー運転手の悪口というのを聞いた事がない。
人間ができているからかタクシー運転手の扱いがうまく、運転手達も嫌われまいとお粗相の無いように接客してくれるのだ。
タクシーで嫌な目にしかあった事がない!と思っている人は、いまいちど、自分の態度を改めて見直して見ると良いかもしれない。
悪質ドライバーまで手玉に取るようになれば、あなたはレベル高いコミュニケーション強者だと思う(^^)