GIDとして生きる 14





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#14 女性として生活して変わったこと

こんにちは、しむこれです。今回は転職活動を通して女性として変わったことについてお話させていただきたいと思います。
私が個人輸入でホルモン投与を始めたのが去年の5月でこのころは服装などには一切気を使わずに体を変えることばかりを考えていました。そして同年10月ごろに女装を始め、同時期に精神科医を受診し通院をスタートさせました。GIDとして診断書を正式にいただいたのが今年の3月で、ここまでは男性として仕事をしていました。職場では、このことは完全に隠し通していました。男性と女性で過ごしている比率は5:5でした。この5:5で過ごすことになった理由としては、これまでの経緯を一部始終、話し合ったものの、会社側で認められなかったためです。仕事だから致し方ない部分はあるかもしれない、だけど仕事以外では女性を貫こうと考えました。
私の趣味は昔からガジェット集めであり、休日は決まって趣味の会う友人知人などとオフ会に出かけたりしました。また家電量販店や秋葉原のジャンク通りでガラクタを集めることも日常茶飯事でした。当然、仕事と全く関係ないプライベートなので、女性として女装やメイクをした状態で出かけました。コスプレ女装でテレビ取材を受けたこともあり、完全にはっちゃけていました。
そんなある日、端末メーカー主催でガジェット関連の勉強会イベントの告知がありました。しかし主催者側から「女装での参加をご遠慮いただきたい」と連絡を受けたてしまいました。理由はセミナールームを使う手前、異性装で参加をすると周辺住民の影響やその企業とのイメージダウン、あるいは他の参加者を考慮してのお願いでした。そのイベントには常連で、女性として生活し始めてから初ということもあり参加の意思表明はさせていただきました。ただ、私の心の性はあくまで「女」であり、第三者から見て異性装であっても、私は本来の性別での服装と考えているため納得がいかず参加を断ってしまった。
この時からだった。心の性を隠したファッションをすることは自分自身が納得できなくなり、私は女性であると改めて自覚することになりました。次は仕事も女性として働きたいという気持ちが強くなり、冒頭にあげた比率を0:10にしたかったため、次の転職に賭けることとなりました。女性として生活して変わったことは、性差別をする場所からは関係を断つという考え方が一番変化したと実感しました。
次回はもう少し詳しく、休みの日の過ごし方などを踏まえてお話させていただきたいと思います。

2016.10.20